生活をしていると俗世間の影響により欲で心をかき乱されることがよくある。

そんな時は、世間から少し距離を置き事態を静観すれば、心の濁りが落ち着いてくる。

豪華絢爛に飾り立てられた情報は、心を乱雑にかき回す。

ありのままの簡素な情報は、心を静かに落ち着かせる。

そつなく仕事をこなす男でも色気がなければ楽しくない。

夜な夜な遊びにふけりつつ、安くみられない男が理想。

無から生まれ無に帰ることを忘れずに生きれば、所有・執着・依存にて過度に神経をすり減らすことも無くなる。

悲しみと不幸を背負い社会から距離を置き、何することなく独りで暮らすなんてことも好ましい。

美しい月は、しがらみのない身でゆっくり眺めるべき。

子を持てば、世襲や勘当なんて問題が表れる。

身分はどうあれ、子を持つか持たないかの賛否は対等に考える。

人は生を受けた時に死の約束も受けている。

その日がいつかわからない人生にて、自然の情趣を感じる余裕を持っていたい。

女は魅せ、男は惑わされる。

色なくして人類の繁栄なし。

人の性格や心持ちを少しの言動から感じ取れる者は、

異性の少しの言動から五感を惑わされ心奪われたりもする。

生活の基盤である住居に求めることは人それぞれ。

豪華な装飾品が似合う家だったり、質素だが風情のあるたたずまいだったり。

住人と住居を照らし合わせてみると、住居は人を育てる基盤とも言える。

慎ましく質素な暮らしで心落ち着かせようとも、一つの強いこだわりが全てを変える。

何事も一点の曇りから。

情報媒体の発達により、日常会話のあり方も変化する。

与太話は、暇を埋めるが心の距離を引き離す。

古き賢人の本を読みながら旅をする。

文献により創られてきた社会の時間旅行。

時間に厳選されながら語り継がれてきた古人の言葉から感じる魅力と可能性。

田舎や山里にて自然に触れながら都会での生活を思い返す。

自然界に生まれた人類が人の都合に合わせて作った都会。

順序だてを考えると日常風景が違って見えてくる。

楽器の音色には刺激より趣を求めたい。

退屈な時間が生み出したよこしまな心。

洗い流せるのは孤独の時間。

蓄えは心の重荷にもなり得る。

所有欲から心を開放した生活を送る知者に学ぶ。

日の長さの移り変わり、若葉の芽生えに落葉、何度も繰り返し見てきた季節の変化。

急いで生きれば気にも留めない自然に目を向ければ、年々新たな趣が見つかる。

人生に意味は求めないが自然の摂理には意味を求めてしまう。

水辺にて魚や草花、鳥や月などを眺めれば自ずと興が湧いてくる。

古きものから質の高さや温かみを感じる。

昔と今の言葉の変化を見ると忙しない生活で失ったものを感じ取れる。

公事や神事などで受け継がれている儀などの意味から日本の主義が感じ取れる。

神の社から感じ取った力の源は、自然への敬意へと変化する。

この世のものは、すべて泡。

喜びも悲しみも築いたもの手に入れたものすべてが泡。

自分が亡くなると同時に、この世という泡がはじけると考えれば、生の在り方も変わる。

人生にて死別よりもはるかに多い生き別れを繰り返す。

染まったり色褪せたりと変化の激しい人の心。

心変わりの分かれ道を割り切れなかった頃が懐かしい。

情勢の変化の時期には、勢力の首輪を付け替えながら生きる人間の心が浮き彫りになる。

喪に服すように身を謹んで生活を送る期間に重々しい悲壮さが生まれる。

過去の遺物に郷愁の念を抱きながら生きるのは、

未来より過去に心を向けながら生きるということ。

葬儀は死別の作法。

形式的な姿と想いが一致しているとも限らない一例。