どこの誰が始めたかも分からない、何の根拠もない禁厭が、 広く永く伝わりながら習わしができ、世を形成していく。

「難解な表現」と「遠回しな表現」は本質から見分ける。

財を持てば不安が生まれ警備が必要になる。

足るを知らねば物々しい景色の中で生活することになる。

人を称える時は、やみくもに称号や位で判断するのではなく、個人の行いや旨意をみて考察する。

空威張りが大きくなれば、それを収める器も無駄に大きくしなければならない。

難題に対し、まっすぐ取り組む人生と、もっともらしい嘘で誤魔化す人生。

詩歌による言い伝えから過去を読み解く。

深く考えることであじわえる世界。

知識としても経験としても深く信じ抜く事により、世界は創られる。

独り静かに食事をしながら、食物の命の声を聴いてみる。

怨恨により常軌を逸した行動をとる者に足を引っ張られる。

これも一つの人生経験。

虚構の話・曖昧な現実・定かでない記憶が織り成す人生模様。

夢現な人生を振り返る。

所持品・縁故・口数・願い。

多寡と尊卑の関係。

事実を正確に表すより脚色を好む言葉の世界。

虚事との向き合い方が生活に影響を及ぼす。

性別も歳や貴賤の上下も関係なく、規則正しく寝ては起き、忙しく縦横無尽に駆け回り、集まっては散るを繰り返す。

摂生も虚しく老いは日々刻々と迫っていた事を知った時、冥土は目の前に見えていた。

人に調子を合わせ戯れながら意思が歪んでいく。

損得勘定で人と争い恨んだり喜んだりしながら心を失う。

心を乱すものから離れ、心安らかに人生を堪能する。

将来像・噂話・職能・習わしや教えなどの人生を惑わす要素とは縁を切るべき。

ある事柄から縁を切る、ある考えを捨てる、などと決めた時、例外なく実行できるかどうかで真意をくみとる。

興味本位なうわさ話に流されたくなければ、影響が及ばない距離に身を置く。

流行りものではしゃいでいる人よりも、廃れるまで知らないでいる人は、おくゆかしい。

不慣れな者の前で、馴染みの事柄や物の名前などを、わかっている者どうし通称で言い合い、 不慣れな者を笑い、不安にさせることは、低俗な人がよくやりそうだ。

見かけ上、知識人だと思っても、ただの勘違いした知ったかぶりだったりする。

ほんとうに熟知した人は無駄に知識をひけらかしたりしない。

人生の旅路において趣向を凝らした寄り道は、自分の道から外れない程度にとどめる。

人道を外れ禽獣の道に足を踏み入れるなどもってのほか。

持ち物と持ち主の調和を考える。

程良い機能で適度な価格の物をそれなりに使い込んでいるのが心地よい。

万物が流転する宇宙の法則を考えれば、作る・朽ちる・整えるなどの人間の感覚や価値観はちっぽけに思えてくる。

人の作った制度の高みを目指して頭打ちを経験し、満たされない気持ちになるくらいならば、目標・目的を考えない心地よい時間をすごす。

人生の旅路にて物悲しい気持ちになり、古い記憶に安らぎを覚える。

情味を深く味わうひと時。

心が偽りに染まった人間は、素直な人の心を真っすぐに見れずに妬み嫉みを引き起こす。

そのような人間は、目先の小利に心を奪われ偽ることを止められない。

素の部分での係わり、装飾した部分での係わり。

人には、いろんなイトが絡みつく。

他人の人生など何をきっかけに狂うか分からない。

良かれと思っても、安易に人にものを勧めるのは考えもの。

自分の個性を尊重するか無視するか。

世間一般の価値と自分の価値観に相違があるときの判断。

不安を抱いた生活は、妄想や幻覚を生み不幸を招き入れる。

他人の人間関係に首を突っ込んでも仕方がない。

男女関係であればなおさら。